こんにちは。
ディレクターのヒサノブです。
本日は「博報堂のすごい打ち合わせ」という本のご紹介です。
まず、博報堂の自社広告のキャッチフレーズの紹介で、興味を大きくそそられました。
“会議に、無駄口を。打ち合わせに、悪口を。”
無駄口も悪口もおおよそネガティブな印象を含んでいる言葉ですが、
それを敢えて使うことで、博報堂の“打ち合わせ”に関する哲学がうまく、余白を残したまま表現されていると思います。
本書ではまず、
会議と打ち合わせの違いを明確に定義します。
■会議
情報の共有。司会役の議事進行(アジェンダ)のもと、一方通行で形式的に進んでいく
■打ち合わせ
考えやアイデアを出し合い、積み上げていくために行われる。参加者全員が自発的。相互的に意見を出し合いながらひとつの答えを出す。
ここで僕は、自らを省みてみると、社内は会議が多く、打ち合わせは、クライアントとが多いなと感じました。
しかし、博報堂は、社内での打ち合わせを徹底しているとのこと。
三人寄れば文殊の知恵ということわざの通り、新しい発想は、自分の頭の中ではなく、会話の中から生まれる!
会話を重ねることで、アイデアを生み出す!とのこと。
そして以下はその会話における暗黙の決まり事です。
とても参考になりました。
まず、大大大大ぜんていとなるのが、
“会話から新しい発想を生み出すといっても、博報堂の社員がアイデア出しに関して他人任せにしているわけではない。打ち合わせから新しい発想を生み出すためには、事前に個々のメンバーがアイデアをとことん考え抜いてくること”
とのことです。
打ち合わせには、全社員がアイデアを事前に考え抜いてくるのが大前提なんです!
本書では、他にも色んなアイデアを生むための技術なり考え方が多く紹介されていますが、おそらくこれが一番大事なことだと思います。
事前のアイデア。
これがないと、そもそもこの本から様々な知識を吸収しても、全くと言って良いほど意味がないでしょう。
本書では、手ぶら禁止という表現でも何度か出てきます。
さて、大前提を噛み締めたら、後はテクニックのオンパレードです!
◇四つのプロセス
「共有」「拡散」「収束」「統一」
※ここの「拡散」が本書のメインテーマ、雑談の重要性についてが書かれています。
◇話し方、聞き方、六つのルール
◇冒頭の雑談
◇ブレイクスルーを起こす、八つの質問
◇ひとりアイデア量産方法
などなど、ふむふむと頷ける内容てんこ盛りでした。
ただ、何度も言いますが、
やはり、そもそもの大前提!
手ぶら禁止
つまり準備
こそ最も重要なのに、なかなか出来ないことなのだと、深く自覚した次第であります。
これが全員の共有事項として根付かない限りは、文殊の知恵は手に入らないでしょう。
そんなことを考えさせてくれる一冊でした。