近年導入が進んでいるデジタルサイネージ。中でも注目されるのがタッチパネルを利用した誘導型サイネージです。
大型ショッピングモールのテナント案内や駅構内の案内板などの設置が目立ちます。またペッパーに代表されるAIロボットにも搭載されています。
タッチパネルは壊れる
今でこそスマートフォンやタブレット端末等でメジャーになったタッチパネル、技術の進歩とともに壊れにくくはなってきています。しかしひと昔前のタッチパネルの信頼性は高いとはいえませんでした。
例をあげるとすれば自動車のナビゲーション。取り付け後数年でタッチの感度が悪くなったり、反応しなくなるという現象が多発しました。
タッチパネルは精度や信頼性が上がったとはいえ、消耗品として考えいずれ壊れるという認識を持つ必要があります。私も先日ある店舗でペッパーの液晶画面をタッチした時に全く反応しないという現象を体験しました。
反応しないタッチパネルサイネージでは意味がありません。定期的なチェックとメンテナンスが不可欠です。
タッチパネルのメンテナンス
タッチパネルは指先のごく弱い静電気を感知して反応します。不特定多数の人が触れるデジタルサイネージの画面は当然汚れてきます。画面の汚れは静電気の発生の妨げになり、タッチの反応を鈍らせます。
また、反応が鈍ることで利用者はより強く画面にタッチするようになります。そのため重大な故障につながることもあります。特に利用者の多い場所に設置されたサイネージは、こまめな画面の清掃が必要でしょう。
前述したように”タッチパネルも消耗品”として考えるなら、電源の管理もマメにすることをおすすめします。営業時間外などには電源を落とし、サイネージを休ませてあげましょう。
人によって反応したり、しなかったり・・
タッチパネルは人によって反応しないことがあります。なぜでしょう?指先の乾燥もタッチセンサーの反応を鈍らせる要因のひとつだからです。理解していれば納得できるのですが、利用者の殆どはそんなことを知りません。
サイネージは壊れていないのにタッチセンサーが反応しないのは、利用者側の”指”が問題の場合もあることを認識しておいてください。
より有効にタッチパネルサイネージを利用してもらうために、機体の端にでもそういう注意書きを入れても良いかもしれません。また配信コンテンツ内に埋め込むという方法も良いですね。
困ったら再起動!?
画面はきれいにした。指先も乾燥していない・・。なのにタッチパネルが誤作動を起こしたり、反応しない場合があるかもしれません。その場合は一度機械の電源を落とし再起動してみてください。意外とこれで正常に戻るケースもあります。
それでも改善されなければシステムの異常か機械の故障が考えられます。担当業者へ連絡してください。
まとめ
☑タッチパネルは壊れるという認識を持ちましょう。
☑定期的な画面の拭き取り清掃でホコリや汚れの除去をしましょう。
☑できるだけ電源管理を行いましょう。
☑指先の乾燥によりタッチセンサーの反応が鈍るということがあるので、それに対する対策をしましょう。
☑困ったら再起動してみましょう。
以上、注意点を踏まえた上でタッチパネル式デジタルサイネージを有効に利用していきましょう。