こんばんは。
縄文土器、弥生土器
どっちが好き?
やっぱ縄文土器がカッチョ良くて好きかな…
でもドキドキ興奮するのは、やっぱ須恵器かな?の映像ディレクター、ヒサノブです。
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先日、岡山県赤磐市で開催されている「あかいわART RALLY 2016」に行って参りました。
今回はチラシだけで心を鷲掴みにされたプロジェクトがあったので、雨など一向に気にせず現場へ向かいました。
そのプロジェクトとは何と…
『両宮山古墳の20分の1のスケールの古墳を実際に作る』というド直球のフルアートです!
両宮山古墳とは、県外はおろか、県内でもほとんど誰にも見向きもされない巨大古墳です。
県内3位、日本39位という、とても慎み深い、巨大古墳です。
はい、仁徳天皇陵(日本1位、世界でも一番大きなお墓:堺市)
はい、造山古墳(日本4位、岡山1位、築造された当時は日本一!:岡山市)
そして両宮山古墳(同じスケールだと、ちっこく見えるがな…:赤磐市)
これじゃ伝わらんす…ほれっ!
どうですかね?民家と比べて巨大古墳ってことは納得してもらえたでしょうか?
納得できないですか?
ほいじゃこれはどうですか?
これが今回の一大プロジェクト!!
20分の1の両宮山古墳です!!
人と比較して下さい、この土の古墳の20倍です!!
うん、デカいですね!巨大ですね!
そして写真の奥のこんもりした森が、実際の両宮山古墳です。
現場には、赤磐市の職員さんと、ボランティアの方がいらっしゃいました。
職員さんが解説してくださるとのことで、一緒にミニ古墳に向かいました。
ミニ古墳の前で、僕が「おおおおおお」と感嘆の声を上げると、
職員さんは「まあ、アートっていうのは違うかも知れないですが…」
とか言われたので、
「完全にアートです!」
と間髪入れずに返すと、ちょっと驚いた後、ニタっとされてました。
そして解説はミニ古墳の上で行われました。
それはそれは、情熱的な解説でした。
職員さんの古墳へ対する慎み深くも熱き想いが、ひたひたと伝わってきて、
僕はますます両宮山古墳が好きになりました。
・出土品がないという謎
・備前一の規模
・吉備の衰退との因果関係
・周辺の古墳群の存在
・九州との交流
解説の途中で、「謎が多いですねぇ、謎だらけですねぇ」と僕は言いました。
職員さんそれに対してこう言いました。
「それがロマンです」
来て良かった。
僕はその時そう思ったのですが、
そう思うにはまだまだ早かったです。
職員さんの解説は続きます。
それは、今、我々が立っている、ココについてでした。
職員さん
『ミニ古墳が作られたここは、かつての備前国分寺跡です。
国分寺は、聖武天皇が、741年(天平13年)に仏教による国家鎮護のために命じて全国に作らせた寺院で、
聖武天皇は「国分寺建立の詔」の中で、国分寺は、必ずよい場所を選んで建てなさいと言っています。
そして、備前でそこに選ばれたのは、両宮山古墳のすぐ横のココでした。
古墳を作らせたかつての王様なり豪族なりも、自分のお墓には必ずよい場所を選んだはずです。
つまり、ここは遥か昔からとてもよい場所だと言われてきてる、とても素晴らしい場所ということです』
両宮山古墳辺りは、車で良く通る道なんですが…
これから景色が一変しそうです。
言われてみれば、備中国分寺も造山古墳のすぐ近くです。
帰って早速、ネットで備前国分寺を調べてみました。
おお…伽藍…素敵…
最近、ポケモンなどARが流行っていますが、
備前国分寺をARで見たい、感じたい、と強く思いました。
なので一人ARしてみました。
おおおお、こんな景色みたい…
最後に職員さんに
「丁度今、岡山シティミュージアムで超巨大古墳展やっていますよ、是非!」
と勧めて頂きました。
早速行ってきて…これまたとんでもなく素晴らしかったのですが、
書くとメチャクチャ長くなりそうなので、今回はここらで止めときます。
「あかいわART RALLY 2016」~2016年9月25日(日)まで
「岡山シティミュージアム 超巨大古墳の時代」2016年10月16日(日)まで
どちらも無料です。
是非行ってみて下さい。